Hardox Wearparts Meeting 2023

こんにちは!

今日は先日行われたHardox wearparts Meetingについてご紹介します。

Hardox Wearparts Meetingとは?

Hardox Wearparts Meetingはスウェーデンスティール社と国内のWearpartsメンバーが集まり、新製品の紹介や売上動向など、お互いの情報交換を行う会議です。

毎年1月に開催されているのですが、コロナウイルスの影響で過去2回は見送りになっていました。

その為、今年は3年ぶりのWearparts同士の情報交換会ということで、非常に楽しみにしていました。

そもそもHardox wearpartsとはスウェーデンスティール社が認定したHARDOXの加工を得意とする企業のことです。耐久性に優れたHARDOXですが、加工を行うことが難しい反面もあります。HARDOXの良さを最大限に活かし、顧客の生産性を向上させる。それが、私たちHardox wearpartsの使命です!

新製品登場!

ここからはMeetingの中身について触れていきたいと思います。

今年は早速スウェーデンスティール社から新しい材料の紹介がありました。

Strenx Weathering

strenx wethering

Strenxとはスウェーデンスティール社が製造する抗張力鋼板のブランドです。国内に主に流通しているのはStrenx700というグレードで80kg鋼相当の強度を持った材料です。

今回発表されたStrenx weatheringはStrenxが持っている強度に対候性を掛け合わせた材料になります。

対候性鋼板

耐候性鋼(たいこうせいこう)とは、表面に保護性(安定錆とも呼ぶ)を形成するように設計された低合金鋼である。塗装せずにそのまま使用してもあまり錆びず、またその錆が比較的緻密で、腐食が内部に進まない鋼材である。錆の色は茶褐色で相応の美観を持つ。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

よく、橋脚などで使用されているのですが、赤茶色っぽい橋を見たことはないでしょうか。

これが対候性鋼板を使用した構造物なのですが、塗装をしなくても屋外で長期にわたり性能を維持できる鋼材です。

鉄を屋外で使用すると、表面から酸化が進み、錆が侵食していきます。錆が進行した鋼材はもろく、性能は極端に低下してしまいます。

しかし、耐候性鋼板は一見錆びているように見えてしまいますが、この錆はほとんど進行することなく、内部まで侵食されることはありません。「錆をもって錆を制す」そんな材料です。

まだ、国内には入ってきていませんが、ご興味があれば是非お問い合わせください。